nature photography by 25no12
D2H report
D2H使用レポート

ニコンのD2Hを使用した感想、実写画像などを少しずつレポートしていこうと思います。
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(5) 2004年1月6日
一か月使ってみて・・・

使い勝手、画質ともにバランスの取れた良いカメラだと思う。

不満なところは、
(a)AFは説明書にも記載されているが苦手なシチュエーションはあり、そのようなときは合焦せず(フォーカス優先モードだと)レリーズもできない。上級者からすれば当たり前なのかもしれないけれど、AF性能にかなり期待していたので少し裏切られた気がする。とくに逆光に弱い点が残念。
(b)カメラではないが、ニコンキャプチャー4の動作が不安定。特定の操作のあとにフリーズするみたい(アンシャープマスクをかけて保存するとフリーズする)、アップデートで対応して欲しい。また、DigitalDEEの動作が重過ぎる。これはマシンパワーを上げるしかないのかも。

年末にエプソンのPX-G900を購入し、プリントもしてみた。
A4でのプリントはとても綺麗、A3相当(トリミング)でも実用レベルだと思う。A2相当は近くで見るとさすがにつらいが鑑賞距離ならば実用レベルと言えると思う。
ちなみに、これまでプリントは殆どすることが無かったのでD100のデータもプリントしてみたが、改めてD100画像の美しさを再認識した。
あくまで個人の感想なので、参考までにフルサイズ画像を数枚アップします。良かったら試しにプリントしてみて下さい(
ファイルサイズが大きいので注意して下さい)。

517,817 バイト
Nikon D2H AF Nikkor 85mmF1.4D
85mm F1.4 1/800秒 ISO200 スポット測光 マニュアル
RAW(12bit) WB太陽光 階調補正オート 輪郭強調オート カラーモードIII
また、DigitalDEEで画像を微調整しています。

823,080 バイト 1,237,588 バイト
Nikon D2H AF-S Nikkor ED500mmF4D II(IF)
500mm F4 1/500秒 ISO200 スポット測光 マニュアル
RAW(12bit) WBオート 階調補正オート 輪郭強調オート カラーモードIII
また、DigitalDEEで画像を微調整しています。
AdobePhotoshopで縦横2.5倍(6160x4080)に補完後、縦横約64%にトリミング。
目の周りだけ強めにアンシャープマスクをかけてあります。
ファイルサイズがとくに大きい(1.17MB)のでご注意ください。

570,528 バイト
Nikon D2H AF-S Nikkor ED500mmF4D II(IF)
500mm F4 1/1250秒 ISO200 スポット測光 マニュアル
RAW(12bit) WBオート 階調補正オート 輪郭強調強(現像時) カラーモードIII



(6) 2004年2月20日
露光時間10分までの長時間露光にチャレンジしてみました。

撮影条件ですが、月明かりはなく富士山は肉眼では見えませんでした。気温はマイナス5〜10℃くらいだったと思います。
カメラとレンズには防寒プロテクターを使用しています(まったく対策をしないとレンズが結露するので)。

大きい画像
Nikon D2H AF-S DX ZoomNikkor ED12-24mmF4G(IF)
12mm F4 604.1秒 ISO200 バルブ
RAW(12bit) WB蛍光灯温白色3700K(現像時) 階調補正コントラストHIGH 輪郭強調オート カラーモードIII ノイズリダクション固定パターン
ヴィネットコントロール+80% トーンカーブで暗部を更に少し暗く、明部はそのまま。

ぱっと見た印象はかなりなめらか、山中湖村の明かりの白飛びがもう少し自然な感じになるといいかなという気もしますが、星空の部分は綺麗だと思います。
しかし詳細に見るとそれなりにノイズは発生していました。黄色の枠で囲った部分の拡大図(ピクセル等倍)を下に示します。
321
ノイズを見やすくするためトーンカーブ調整
一番左下”3”が分かりやすいと思いますが、水色や紫で縁取りされた黒い点のノイズが多数見えます(縁取りはノイズリダクションの減算処理に伴うものと推察しています)。
このようなノイズがたくさん見られたのはこの部分だけでした。のこりの部分は、ぱっと見にはノイズはないようですが、よく見ると”2”でも”1”でも”3”で見られるようなノイズがそれぞれ一つ見えています。
”1”や”2”はピクセル等倍で見なければ気づかないくらいですが、”3”はSVGA(800x600)くらいのサイズでも十分に視認することができ、一度気づけば気になる程度だと思います。
なお、この他に白点が一つだけ(左1/4、上1/3くらいの位置に)見られました。

この程度のノイズであれば、フォトショップなどのコピースタンプツールで苦労なく消すことができます。したがって、私としてはD2Hでは10分くらいまでの長時間露光は使い物になると思いました。 しかしそれ以上となると未知数です(逆に6分程度では気になるノイズはピクセル等倍で見てもありませんでした)。なお、この日の撮影では、長時間露光を合計45分(ノイズリダクションでさらに45分;合計90分)し、 フル充電だったバッテリーが残量10%程度になりました(すべての撮影画像を液晶で確認しています)。
ちなみにD100では、4分程度の露光で”3”よりもさらに盛大なノイズで画面全体が覆われてしまい、長時間露光には使い物になりませんでした。



(6;補遺) 2004年3月18日
D100での長時間露光に関して補足します。

お散歩写真展」に以前から展示してありますが、D100で40分露光でノイズレスな画像を得ることに成功しています。
フルサイズ画像;1.3MB
これがその画像ですが、(6)の最下部で「D100での長時間露光は使い物にならなかった」と記述していることと矛盾いたしますし、種明かしをしようと思います。なお、お散歩写真展に展示してあるものと色合いが異なるのはレタッチの違いです。ずいぶん前のことなので、詳細は忘れてしまいました。
クリックするとフルサイズ画像がご覧になれます(1.3MBと巨大なのでご注意下さい)。多少のノイズが無いわけではありませんが、驚くほどなめらかと言って良いと思います。

これは実は、「分割露光」したものをフォトショップで合成しました。 フィルムでは多重露光というテクニックがありますが、ちょうどその逆をやったわけです。撮影は、絞り開放、シャッター速度30秒に設定して、ケーブルレリーズを押しっぱなし(ロック)にしてメディアいっぱいまで(この画像では40分で止めました)連写します。 ノイズリダクションはオフにしますが、それだと合成した際に盛大なノイズがでてしまうので、差分でノイズリダクションするための画像を前もって撮影しておきます。同じ絞り・シャッター速度でレンズキャップをつけて一枚撮影すればOKです。 ただ、撮影中に温度が上がってきて発生するノイズが増えてくるので、連写後半の画像のノイズリダクション用には連写終了後にもう一枚レンズキャップをつけて撮影したものを用意した方がいいかもしれません(試していません)。

こうして撮影した画像について、一枚一枚、レンズキャップをして撮影したものとの差分をとり(「差の絶対値」)、それらを合成します(「スクリーン」と「比較(明)」)。より詳細には、連続する画像を「スクリーン」で好みの明るさになる枚数だけ重ねます。 同じ枚数分(後半はノイズが増えるので少なめに)を「スクリーン」で重ねた画像を次々とつくり、こうしてできた合成画像同士を「比較(明)」で重ねます。そうすると、星の軌跡がなめらかにつながり、全体の明るさも調節できます。

この文章では分かりにくいかもしれませんが、興味のある方は試してみて下さい。満月の夜に撮影すれば、明るい富士山のまわりに多数の星の軌跡・・・といった写真も撮れるはずです。
なおこの方法は、全体の明るさを自由にコントロールしつつ多数の星の長い軌跡を描けることにメリットがあり、フィルムでは表現できない世界を描ける可能性もあります。メディアを大量に消費するので他の撮影に影響するという難点がありますが・・・。
この方法でいい写真が撮れたら、当サイトの画像掲示板に投稿していただけると嬉しいです。なお、他のところで作品発表する際には、「参考文献」として当サイトを引用していただければ幸いです。

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